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トップ > 単行本紹介 > スペードの3

スペードの3 / 朝井リョウ

定価¥1,500円(税別)

スペードの3

朝井リョウ

待ってたって、「革命」なんて起きないから。

ミュージカル女優のファンクラブまとめ役という地位にしがみついている美知代。地味で冴えないむつ美。かつての栄光は見る影もない女優のつかさ。

直木賞作家・朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描いた最新作!

あらすじ

ミュージカル女優、つかさのファンクラブ「ファミリア」を束ねている美知代。大手化粧品会社で働いていると周りには言っているものの、実際は関連会社の事務に過ぎない彼女が優越感を覚えられるのは、ファンクラブの仕事でだけ。ある日、美知代の小学校時代のクラスメイトが「ファミリア」に加盟する。あっという間に注目を集めた彼女の登場によって、美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。
華やかなつかさに憧れを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて夢組のスターとして人気を誇っていたが、最近は仕事のオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。

辻村深月氏推薦

朝井さんは、女子でもないのに、どうして女子の人生がこんなにも岐路の連続だということを知っているんだろう。



はやみねかおる氏推薦

まるで、万華鏡です。読み進めるうちに変化する風景は、マジシャンの帽子に迷い込んだような気分になります。


編集者より

男性作家として戦後最年少の直木賞受賞者となった、朝井リョウさんの最新作です。
本作は、普段は一般企業に勤め、今年で三年目を迎える朝井さんが、初めて社会人を主人公に描いた作品です。これまでもご自分の見てきたことや経験してきたことをもとに書かれてきた朝井さんですが、本作は「今の朝井さん」だからこそ書けた物語になったのではないかと思います。中に収められている三篇は、どれも女性がこれまで不満を抱いていた人生に対して小さな一歩を踏み出す話。朝井さんは女性以上に女性の心理が分かっているのではないかと思うほどです。また、はやみねかおるさんなどのミステリーを読んで育った朝井さんが、ある本格的な「仕掛け」にもチャレンジしております。
「彼女たちのターニングポイントを書くことは、私にとってのターニングポイントにもなった」と朝井さんがおっしゃっているとおり、本作には様々な新しい「朝井リョウ」の魅力が詰まっています。胸を張って勧められる作品なので、ぜひ手に取ってみてください!

著者

朝井リョウ(あさい・りょう)

1989年5月生まれ、岐阜県出身。2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2012年に同作が映画化され、注目を集める。2013年『何者』で、戦後最年少で第148回直木賞を受賞。2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。他の著作に『もういちど生まれる』、『少女は卒業しない』など。

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