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トップ > 単行本紹介 > 水底の棘 法医昆虫学捜査官

水底の棘 法医昆虫学捜査官/ 川瀬七緒

定価¥1,500円(税別)

水底の棘(みなぞこのとげ)

法医昆虫学捜査官

川瀬七緒

乱歩賞作家の新機軸・科学捜査ミステリー

スペシャルページ
川瀬七緒の昆虫館案内
スペシャルエッセイ「昆虫酒場」

あらすじ

第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。他方赤堀は自分の見解を裏付けるべく、ウジの成長から解析を始め、また科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。岩楯たちの捜査と赤堀の推理、二つの交わるところに被害者の残像が見え隠れする!

東京都・50代女性

趣味が読書で、年間数百冊読みます。私としては、大ベストセラーの方々の作品以上に面白いと思います。


群馬県・60代男性

今までにないジャンル。毎回、興味深く読んでいます。


60代男性

「147ヘルツの警鐘」から読んでいます。次の作品を待っています。

編集者より

「法医昆虫学捜査官シリーズ」の3作目になります。最初の作品が「ハチの子」で、第2作が「トンボ」、そして今回は「水棲の生物」が関わってきます。このシリーズでは、これらの昆虫などが事件解決で重要な役割を果たします。また、シリーズ的にも、手を変え品を変え「虫」を変えて、話の変化を狙うわけです。ところが、前2作を読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、ほんとうの主役は「ウジ」。そう、「このウジ虫どもが!」と世間で罵倒されてしまうような存在の、ハエの幼虫なんです。著者・川瀬氏に聞いたところ、法医昆虫学はアメリカでは一部の捜査に採用されていて、証拠になるのはやはりほとんどがウジだとのこと。ウジが主役の座を他の虫に奪われることは、当面なさそうです。
 当初は「ウジ」という表記が女性読者を減らすのではないかと心配して、それこそ回りくどく「ハエの幼虫」などと帯などでは表記していたのですが、受け入れてくれる読者も多そうだという感触を得て、「ウジはウジ」と開き直りつつあるところです。これからは「キモカワ」ならぬ「キモ・オモ(面白い)」でいこうかと。
 最後に、今回の作品のことに戻ります。『水底の棘』を読み終えて、鮨が食べたくなったのはボクだけでしょうか。ネタバレすれすれですが──。

著者

川瀬七緒(かわせ・ななお)

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、2011年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。その後発表した『147ヘルツの警鐘』と『シンクロニシティ』の「法医昆虫学捜査官シリーズ」で、日本では珍しい法医昆虫学を題材にして注目を集める。近著に『桃ノ木坂互助会』。

川瀬七緒の好評既刊