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トップ > 単行本紹介 > 藪医 ふらここ堂

藪医 ふらここ堂

定価¥1,600円(税別)

藪医 ふらここ堂(やぶい ふらここどう)

朝井まかて

子は宝
七歳までは神のうち。

人情と笑いがたっぷり。
庭先でふらここ(ぶらんこ)が揺れる
江戸の名物ヤブ小児医の物語。

スペシャルページ 「江戸の藪医と子育て医術の秘密」

あらすじ

 天野三哲(あまのさんてつ)は江戸・神田三河町で開業している小児医。「面倒臭(くせ)ぇ」が口癖で、朝寝坊する、患者を選(え)り好みする、面倒になると患者を置いて逃げ出しちまう、近所でも有名な藪医者だ。ところが、ひょんなことから患者が押し寄せてくる。三哲の娘・おゆん、弟子の次郎助(じろすけ)、凄腕産婆のお亀婆(かめばあ)さん、男前の薬種商・佐吉(さきち)など、周囲の面々を巻き込んで、ふらここ堂はスッタモンダの大騒ぎに──。

著者・朝井まかてからのメッセージ

 市井の、少々ぬけた人々の物語を書きたくて、江戸時代に実在したヤブの小児医を主人公にしました。口癖は「面倒臭ぇ」で、薬を出したがらない、厄介な患者からはとっとと逃げる。
 ところがこのヤブ医、妙に持ってる男だったんです。
 仕事や家事、育児、そして恋にお疲れぎみのあなたに、この一冊が効く!! と思います。

編集者より

 これまでの作品がすべて書き下ろしの著者にとって、本書は初めての連載でした。小説現代で連載を始めていただくに当たって、テーマに定めたのが「子育て」です。医学が進歩している現代と違って、かつては無事に大きく育つ子どもがずっと少なく、江戸時代には死人の七割が子どもだったそうです。本作にも書かれている「七歳までは神のうち」という言葉にはそういう背景があります。
 とはいえ、そこでシリアスに転がっていかないのが朝井ワールドです。国家試験による医師免許なんてものはなく、誰でも自称さえすれば医者になれたこの時代に、いい加減でスケベでものぐさな、藪の小児医がどんな騒動を巻き起こすでしょうか。子育てのみにとどまらず、家族や夫婦の問題、そして江戸の恋バナをも交えて展開する『藪医 ふらここ堂』を、どうぞお楽しみください。

著者

朝井まかて(あさい・まかて)

1959年、大阪生まれ。2008年、第3回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞してデビュー。2013年、幕末から明治を生きた歌人・中島歌子の一生を描いた『恋歌』で第3回本屋が選ぶ時代小説大賞、2014年に同書で第150回直木賞を受賞。直木賞受賞第一作『阿蘭陀西鶴』で第31回織田作之助賞を受賞した。今夏には、既に文庫になっている『すかたん』が、大阪の本屋と問屋が選んだほんまに読んでほしい本Osaka Book One Project 2015年度選定作に選ばれた。他の著書に『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』『ちゃんちゃら』『先生のお庭番』『ぬけまいる』『御松茸騒動』がある。

朝井まかての好評既刊