小説現代

小説現代Facebookページ

小説現代Twitter

小説の愉楽を追求するノベルマガジン

小説現代

定期購読お申し込み

講談社リブラリアンの書架

小説現代Facebookページ

小説現代Twitter

小説の愉楽を追求するノベルマガジン

トップ > 単行本紹介 > ビジュアル年表 台湾統治五十年

ビジュアル年表 台湾統治五十年/ 乃南アサ

定価¥2,800円(税別)

ビジュアル年表 台湾統治五十年

乃南アサ

日本人の知らない日本が、台湾には遺っている

台湾の国立台湾歴史博物館および秋恵文庫の協力のもと、多数の歴史資料と文物をカラー写真で紹介しつつ、
日本統治時代の五十年の歴史を一小説家の目から紐解いていく画期的ビジュアル歴史クロニクル

あらすじ

「五十年間、日本は初めての植民地であった台湾と、どう向き合い、関わり、そして何を残したのだろうか。半世紀間だけでも同じ国の人間として生きた事実とその歴史とを、一度きちんと知っておく必要がある」
(本文第1章より抜粋)

台湾の国立台湾歴史博物館および秋恵文庫の協力のもと、多数の歴史資料と文物をカラー写真で紹介しつつ、日本統治時代の五十年の歴史を、一小説家の目から紐解いていくビジュアル歴史クロニクル

日本の敗戦から七十年余り――今こそ、偏りと偽りのない視座から見つめるべき、台湾と日本の〈1895-1945〉の半世紀を振り返る

はじめに  乃南アサ
第1章  台湾領有  1624―1897
第2章  暴れ馬二人  1898―1905
第3章  稼げる島になれ  1906―1909
第4章  希望の島  1910―1913
第5章  始政二十周年  1914―1918
第6章  内地延長  1919―1922
第7章  デモクラシーとルネサンス  1923―1926
第8章  ぼんやりした不安  1927―1930
第9章  アメとムチ  1931―1934
第10章  祭りのあと  1935―1938
第11章  ニイタカヤマノボレ  1939―1941
第12章  われ自爆す  1942―1946
第13章  こうふくの先にあるもの  1945―1947
出会いは縁の賜物 相逢自是有縁  呂理政(国立台湾歴史博物館前館長)

編集者より

 本書取材のため台北を訪れた際、日本統治時代に台湾教育会館として設置された煉瓦作りの美しい建物へと著者に案内していただきました。現在は、台湾現代史におけるある悲劇的な事件、二・二八事件を記憶するための「二二八国家記念館」として運営されているその建物の中には、日本に生まれ日本の一般的な教育を受けてきた自分にとっては、まったく想像もできないような事実を突きつけられる展示物が数多く並べられていました。
 それは、日本が台湾を植民地として統治していた時代の延長線上で起きた、第二次世界大戦後の悲劇でした。にもかかわらず、その事件についてほとんど詳細なことを知らないままでいた自分に気づかされ、だからこそ不意を打たれるような遣る瀬なさを感じました。
 二・二八事件については、この本の最終章でふれられていますが、そこにいたる日本の台湾統治時代の五十年間にいったい何があったのか。現在につながる台湾と日本の交流の中で、日本人が忘れてはならない半世紀の記憶。良いことも悪いことも、あらゆるものが詰まったその記憶の一部を、本書はそのまま色鮮やかに呼び起こしてくれます。
 台湾を訪れたことのある方やこれから訪れたいと思われている方には特におすすめしたい一冊ですが、「ビジュアル」と銘打たれたタイトルどおり、台湾の国立台湾歴史博物館および秋恵文庫所蔵の、どこか郷愁をさそうような日本統治時代の地図や写真、文物は、単純に見ていて楽しくなるものも多くあります。ぜひお手にとってお楽しみいただければ幸いです。

著者

乃南アサ(のなみ・あさ)

1960年東京生まれ。'88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。'96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、'16年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』など多数。訪台をめぐる随筆の近著に『美麗島紀行』がある。

乃南アサの好評既刊

    なし