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トップ > 単行本紹介 > 60 tとfの境界線

60 tとfの境界線/ 石川智健

定価¥1,650円(税別)

60(ロクジュウ)

tとf(トゥルーとフォルス)の境界線

石川智健

執行するまで、「死刑」は確定ではない。
国の政策で創設された、冤罪を調査する「誤判対策室」。老刑事・有馬、女性検事・春名、若手弁護士・世良の3名は無実の死刑囚を救うために奔走する。──『エウレカの確率』シリーズで人気急上昇の著者が緻密に描いた、本格法廷ミステリー!

あらすじ

老刑事・有馬と、女性検察官・春名、若手弁護士・世良の三名は、「誤判対策室」に配属された。無罪を訴える死刑囚を再調査し、冤罪の可能性を探る組織だ。配属から半年後、有馬は飲み屋の女将から、二人組の客が殺人の犯行を仄めかしていたことを聞く。冤罪事件を有馬は疑い、母親とその子供二人を殺害した罪で、古内博文という男の死刑が確定していることを突き止める。誤判対策室は調査を開始するが、古内の死刑執行が迫る!

●とにかく登場人物が生きている。誤判対策室のメンバーはもちろん、脇を固める人物たち細部に至るまで顔が浮かぶような躍動感がある。矜持や苦悩、葛藤がリアルに窺い知れるストーリーには最後まで引き込まれた。(兵庫県 40代女性)

●時間がいよいよ無くなったとき、刑事の執念がとらせた「あっと驚くような手段」には、まさに「やられた!」という感じだ。とくに後半の、とても予想ができないような激しい展開に思わず引き込まれていく。従来の司法小説に枠にとどまらない新しいスタイル。(東京都 50代男性)

●寄せ集めの3人組が不可能に挑む様は、まさにミッションインポッシブル。迫り来るタイムリミットの中、ベテラン刑事が放った奇跡の逆転弾に絶句した。最後の最後の最後まで続くドンデン返しの連続に、読者は必ず翻弄される。(千葉県 40代男性)

●刑事、検察官、弁護士の訳ありの三人が、刻々と迫る死刑執行にどう対処するのか? 特に最終盤に老刑事が繰り出す掟破りの対抗策は、「その手があったか!」という感じで、本作最大の見せ場だと感じました。(滋賀県 30代男性)

●司法ミステリー初心者で、聞き慣れない難しい言葉が多いのに、ついつい引き込まれて最後まで一気に読んでしまえる読み易さ。ラストも一筋縄では終わらず、臨場感があふれていてハラハラドキドキ。(和歌山県 30代女性)

●息もつかせない程のスピードと緊迫感を持って結末に向かって進んでいくのですが……特に、後半の死刑執行目前の息詰まる展開、そして様々な意味での驚愕の結末。必読です! 大変に人間臭い小説でもありました。(石川県 40代男性)

●実際の裁判を傍聴されて書かれたと言う、リアリティー溢れる裁判シーン。張り詰めた緊張感の伝わるシーンが非常によく描かれていて、物語に没頭して一度に読み切ることが出来ました。(大阪府 30代女性)

●ローラーコースターのようにスピード感を高めて疾走するラストに向けての展開は圧巻。登場人物はみな個性的で、物語の中で生き生きと精彩を放っています。お気に入りは、法医学者の税所教授です。人を食ったユーモアが最高。(千葉県 40代男性)

●有馬の過去、事件の真相、世良の生活、春名の心情。“知りたい”ことが読み進めていくとどんどん溢れてきて、ラストまで眼の離せないストーリー展開。真と偽は、自信だけが知る最大なる人生定義なのかもしれない、と思い最後のページを閉じました。(埼玉県 50代女性)

●還暦最後の事件に対する刑事有馬の熱血刑事魂は若者から年配者まで誰もが盛り上がること間違いなし。文章から発する熱意や死刑囚の刑執行宣告直前での疾走感は物凄いものです。(大阪府 20代男性)

●裁判員制度が導入され、プロでない者が裁きに参加することによって起こりうる、負の面。本書を通して法曹界を垣間見、今日、我々がいかに無知でいられなくなってきているかを、痛感した。(奈良県 20代女性)

●有馬はなぜ、この冤罪を持ち込んだのか。世良、春名が背負っているものは。3人が自分の運命に抗いながら捜査を進め、そして明らかになる誤審対策室の本当の存在理由。真相に近付くほど、切迫感がますストーリー展開が非常にスリリング。(東京都 30代男性)

●章のタイトルとなっている六つの60が絡み合い導かれる結末は、予想をはるかに超えた大どんでん返し。安保やマイナンバーなど国の施策から目が離せない2015年に、国家の中で生きる自分にまで思いを馳せた一冊となりました。(埼玉県 40代女性)

●死刑囚の過去のベールを1枚1枚はがしていった先に主人公3人が直面したものには驚きます。60という数のキーワードと真実と嘘の境界を探る「誤判対策室」の3人の心境の変化と活躍が見物です。(静岡県 50代男性)

●「してやられた!」というのが、読了後の純粋な感想です。巻き起こる謎、絶え間ない緊張感。そもそも真実とは何か? 虚偽とは何か? 偽装は? すべてを疑ってかかりたくなるミステリーです。(東京都 20代男性)

●真犯人がすぐわかってしまう。と思っていたのは最初だけ。読み進めば進むほど結末がわからなくなる。中盤からは展開もスピードを増す。真実というのは結局当事者にしかわからないのではないかと考えさせられた本だった。(長野県 30代女性)

●刑事、検察官、弁護士と普段は反目するような組織の人間が一丸となり、一つの物事を突き詰めていく姿に感動。普通の推理小説、警察小説と同じような感覚で、ミステリアスな事件を思う存分堪能。クライマックスにかけてのデッドリミットサスペンス的な展開に興奮。まさかの展開に正直「やられた」。(神奈川県 40代男性)

●死刑執行が近づく中,有馬が取った奇想天外な手段には,驚愕の声を上げずにはいられない。予想通りの展開と見せかけ,様々な伏線が,予想を覆す結末に読者を導く。彼の心の闇に光は差すのか。死刑囚は救えるのか。(茨城県 50代男性)

●司法制度についても大変勉強になる。死刑執行の描写は、息が詰まるほどの鮮明さで迫ってきて苦しくなってしまった。まるで自分が死刑囚になったかのようだ。この場面だけでも読む価値がある。(埼玉県 30代女性)

●今まで味わったことのないラストに驚愕。作り上げてきた人物像を粉々に打ち砕かれる。現実に起こっているのでは? と錯覚するほど、リアリティーのある描写も必見。題材が司法・冤罪だから難しい。そんな偏見は取っ払い、まずは手に取って欲しい。(鹿児島県 20代女性)

編集者より

本作のセールスポイントは、リアルすぎる裁判シーンとラスト2章の大どんでん返しです。そのために石川さんは、何度も裁判所に通い、いろいろな人々を観察したとのこと。弁護士さんにも細かなアドバイスをいただいたそうです。また、帯の推薦文にもありますが、ラスト2章のところでの、どんでん返しはすごいです。本になる前の最初の原稿を読んだときも、「ここからの逆転は無理でしょ」と、担当のボクですら思ったくらいですから。もちろんそのシーンについても、弁護士さんに確認済みとのことです。

著者

石川智健(いしかわ・ともたけ)

1985年神奈川県生まれ。25歳のときに書いた『グレイメン』で2011年に国際的小説アワード「ゴールデン・エレファント賞」第2回大賞を受賞。2012年に同作品が日米韓で刊行となり、26歳で作家デビューを果たす。『エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守』は、経済学を絡めた斬新な警察小説として人気を博し、シリーズ最新作『エウレカの確率 経済学捜査員とナッシュ均衡の殺人』も好評を得る。その他に、警察の不祥事もみ消し工作を描いた『もみ消しはスピーディーに』がある。現在は医療系企業に勤めながら、執筆活動に励む。

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