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トップ > 単行本紹介 > 竜は動かず 奥羽越列藩同盟顚末 上 万里波濤編

竜は動かず 奥羽越列藩同盟顚末 上 万里波濤編/ 上田秀人

定価¥1,600円(税別)

竜は動かず

奥羽越列藩同盟顚末

上 万里波濤編

上田秀人

幕末、遣米使節の従者として日本人で最初に世界を周航した若き仙台藩士・玉虫左太夫。彼は帰国後、京阪の動きを探るとともに奥羽を奔走した!──埋もれていた幕末・維新の歴史に光を当てる、本格長編歴史小説。

あらすじ

仙台藩下級武士の玉虫左太夫は、学問を究めるため江戸へ出奔した。江戸では、後に昌平坂学問所の長官となる林復斎の邸に潜り込むことに成功する。また、仙台藩の儒学者・大槻磐渓と邂逅し、江戸藩邸で藩主・伊達慶邦との目通りも叶う。数年の精勤ののち左太夫は蘭学を学ぶために、復斎のもとを離れることを決意し、条約の批准に渡米する外国奉行・新見豊前守の従者の座を摑み取る。安政7年1月、左太夫の乗った船は品川沖を出航した。

書評

フリーマガジン「honto+(ホントプラス)」12月号にインタビューが掲載されました。
入手=http://honto.jp/ebook/pd-series_B-900179-000000-1307M001.html

編集者より

歴史小説の醍醐味に「発見」があると思います。本作の主人公・玉虫左大夫は、歴史的にはまったく知られていない人物。著者との最初の打ち合わせのときまで、私もその名前を全然知りませんでした。しかし少し調べてみると、とても面白い経歴を持ち、魅力的な人物であることがわかりました。まずもって「日本人で最初に世界一周を果たした」というのがすごい。厳密には、この半世紀ほど前に漂流民が世界を一周していますが、自力ではないので省くこととします。歴史的には「岩倉使節団」が有名です。文明開化に寄与したとして、学校でもしっかり教わりました。ところがそれより10年以上前に出発した、玉虫の「万延元年遣米使節」は教科書でほとんど触れられない。この謎は下巻につながっていきますが、無名の仙台藩士が世界一周を果たしたという「発見」を上巻でお楽しみください。

著者

上田秀人(うえだ・ひでと)

1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。’97年、第20回小説クラブ新人賞佳作に入選し、時代小説を中心に活躍。'09年、「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」のベストシリーズ1位に輝いた。’10年、『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞を受賞。’14年、「奥右筆秘帳」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。その他に「百万石の留守居役」「表御番医師診療禄」「禁裏付雅帳」「御広敷用人 大奥記録」「闕所物奉行裏帳合」など、多数の文庫人気シリーズを抱える。単行本の近著には『梟(ふくろう)の系譜 宇喜多四代』『日輪にあらず 軍師黒田官兵衛』『峠道 鷹の見た風景』『鳳雛(ほうすう)の夢』『傀儡(くぐつ)に非ず』など。