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トップ > 単行本紹介 > 竜は動かず 奥羽越列藩同盟顚末 下 帰郷奔走編

竜は動かず 奥羽越列藩同盟顚末 下 帰郷奔走編/ 上田秀人

定価¥1,600円(税別)

竜は動かず

奥羽越列藩同盟顚末

下 帰郷奔走編

上田秀人

藩命により京阪の動きを探っていた玉虫左大夫は、目まぐるしい政変に帰郷を決意。仙台藩を中心に旧幕府領に匹敵する総石高260万石の同盟結成のために奔走した。江戸を押さえ北上する新政府軍を、白河の関で迎え撃つ!──埋もれていた幕末・維新の歴史に光を当てる、本格長編歴史小説。

あらすじ

世界周航から帰国した左太夫は、藩から京洛の動静を探るよう命じられる。江戸で勝海舟に、福井で松平春嶽に会ったのち、京で坂本龍馬と再会。久坂玄瑞とも接触して薩摩や長州の情報を仕入れ、会津藩からは幕府の苦境を聞かされる。そんなさなか、薩摩と会津が手を組むという事態が起こる。左太夫はすぐに国元に戻る決意をする。白河の関に差し掛かったとき、ある思いが脳裏をよぎる。「ここを封じれば……奥州は独立できるか」と。

書評

フリーマガジン「honto+(ホントプラス)」12月号にインタビューが掲載されました。
入手=http://honto.jp/ebook/pd-series_B-900179-000000-1307M001.html

編集者より

「敗者の歴史」は勝者によって書き換えられる。豊臣秀吉に至っては、豊臣家滅亡後にその墓が掘り返されたというほどだから、幕末の動乱で薩長に敗れた幕府軍のこともたくさん書き換えられたことだろうと思います。本作の主人公の玉虫左太夫が、「東の龍馬」と言ってもいいくらいに活躍したにもかかわらず、ほとんど誰にも知られていないことは、その証左の一つでしょう。「奥羽越列藩同盟」のことがあまり取り上げられないこともまた然り。そんな埋もれていた歴史に光を当て、幕末や維新の真実を浮かび上がらせたところが本作の真骨頂です。歴史に「if」は禁句ですが、もし仙台藩が本格的に動いて東北がまとまっていたら、日本の歴史は大きく変わっていたでしょう。徳川慶喜が初代首班に迎えられ、公武合体政権が東日本に樹立していたかもしれません。そんな玉虫の夢に思いを馳せながら、下巻をお楽しみください。

著者

上田秀人(うえだ・ひでと)

1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。’97年、第20回小説クラブ新人賞佳作に入選し、時代小説を中心に活躍。'09年、「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」のベストシリーズ1位に輝いた。’10年、『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞を受賞。’14年、「奥右筆秘帳」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。その他に「百万石の留守居役」「表御番医師診療禄」「禁裏付雅帳」「御広敷用人 大奥記録」「闕所物奉行裏帳合」など、多数の文庫人気シリーズを抱える。単行本の近著には『梟(ふくろう)の系譜 宇喜多四代』『日輪にあらず 軍師黒田官兵衛』『峠道 鷹の見た風景』『鳳雛(ほうすう)の夢』『傀儡(くぐつ)に非ず』など。

上田秀人の好評既刊