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トップ > 単行本紹介 > エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守

エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守/ 石川智健

定価¥1,500(税別)

エウレカの確率

経済学捜査員 伏見真守

石川智健

「僕が解決できるのは殺人事件の30%だけです」
難航する連続殺人事件の特捜本部に乗り込んできたのは、なんと経済学者だった。

ニューウェーブ警察ミステリー

あらすじ

川崎市高津区で連続殺人事件が発生。総勢100名を超える特捜本部が捜査を開始した。犯行手口から、同一人物の犯行と断定された。だが、ひと月が経っても解決の糸口さえ見つからない。そんな折、新たな捜査員が加わることになった。プロファイラーの盛崎と、捜査員としては本邦初の行動経済学者・伏見真守の二人だった。伏見は経済学によって独自の捜査を開始し、同一犯説に異を唱える。経済学捜査員は真犯人にたどり着けるか!

橘玲氏(経済小説家)推薦

ビジネスマンでも、ミステリーを読みながら楽しく行動経済学の基本が学べる。こんな経済学捜査員、ほんとうにいたら面白いのに!



著者・石川智健氏より

アメリカの犯罪捜査ではプロファイラーの他にも、少数ですが経済学者が雇われているのをご存じでしょうか。彼らは捜査に有用な能力を持っており、その力を最大限活用するべきだという論文も現実に発表されています。
プロファイラー(犯罪心理学者)が捜査に加わることは一般的に知られていますが、彼らの力では対応できない類の犯罪も指摘されており、その〝盲点〟を埋めることが課題となっています。
もし、殺人事件の解決能力を持った経済学者が日本の警察組織に雇われたら、捜査はどのように変わるのか。
本作では、プロファイラーと経済学者が特捜本部に派遣され、それぞれの観点で、難航する殺人事件を解決するために奮闘します。
経済学者の伏見真守は、殺人事件を『感情的殺人』と『合理的殺人』に分け、経済学の様々な理論を駆使して、日本の捜査網の穴に挑みます。
本邦初となる殺人捜査方法が書かれた小説です。楽しんで頂ければ幸いです。

編集者より

本書は「経済学捜査員 伏見真守」のサブタイトル通り、殺人捜査に行動経済学者が加わって事件を解決する、というストーリーです。
「経済学」と聞いて尻込みする方も多いかもしれませんが、そこはご安心を。経済学といっても頭に「行動」が付くだけで、数学よりはどちらかというと心理学寄りに。犯行動機を、犯人の「期待値」などに置き換えて分析していくものです。しかも、メインキャラクターの伏見が、主人公の女性刑事に懇切丁寧に「行動経済学」のことを教えてくれます。読んでいるほうもミステリーを楽しみながら、いっしょに経済学が学べるわけです。
担当としては、「アンカー効果」というのが気に入っています。これは、一つの基準を相手に植え付けてからある数字を提示すると、最初の基準が判断に影響を及ぼす、という現象のことです。バーゲンの値札の、値引き前の数字が高額だとつい買ってしまう、消費者心理のアレですね。その他にも、おもしろい行動経済学の用語が随所にちりばめられていて、伏見と女性刑事とのトンチンカンなやり取りとともに、読み手を飽きさせません。

著者

石川智健(いしかわ・ともたけ)

1985年神奈川県生まれ。25歳のときに書いた『グレイメン』で2011年に国際的小説アワード「ゴールデン・エレファント賞」第2回大賞を受賞。2012年に同作品が日米韓で刊行となり、26歳で作家デビューを果たす。『エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守』が、経済学を絡めた斬新な警察小説として大いに注目を集める。現在は医療系企業に勤めながら、執筆活動に励む。最新作は『もみ消しはスピーディーに』。

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